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INTERVIEW Vol.1 

Guest : 千ヶ崎学(KIRINJI)・森信行(ex.くるり)

1996年のデビューから21年目を迎えたギター/パワーポップバンド・PLECTRUMが、実に13年ぶりとなるニューアルバム『The Life Romantic』を5月24日(水)にリリース。

 90年代のUS~UKシーンとリアルタイムに共鳴したサウンドで、多くのロックファンの心を掴んだPLECTRUM。四十路を迎えてなお、青春のきらめきを内包したメロディと歌詞を紡ぎだすタカタタイスケと、その唯一無二のギターで大物アーティストからも参加を請われる藤田顕は、移り変わりの激しい音楽シーンの中で、あくまで“バンド”にこだわり活動を続けてきた。そんなPLECTRUMに、千ヶ崎学(KIRINJI)と森信行(ex.くるり)という豊富なキャリアを持つ最強のリズム隊が合流。2人の協力を得て完成した『The Life Romantic』には、いっそう深みを増したPLECTRUMサウンドが封じ込められている。 ……というわけで、長らくメディアからも遠ざかっていたPLECTRUMの現在(いま)を聞き出すべく、都内某所で鼎談インタビューを敢行。結成初期の秘話から音楽談義まで、相変わらず“バンドマン”な赤裸々トークが繰り広げられた。

ライター:有賀誠文 カメラマン:樋口涼
2017.05.11 UP
「布団の中で“ロマンチックな人生だったね”って言って死にたい」
(タカタ)
「UKほどスタイリッシュにはなれないし、USほど巧くもない(笑)」
(藤田)

― では新作『The Life Romantic』について聞かせてください。まずはアルバムのタイトルから。

タカタなんかね、辞世の句があるのよ、俺。

藤田……ほう。

千ヶ崎早っ!

(一同笑)

タカタいや、死ぬときに「あぁ、ロマンチックだったね」って奥さんと言い合って、亡くなる。例えば『タイタニック』の沈没する時。2人でもう、お布団に入って「ロマンチックな人生だったね」って言って死にたいな、みたいな。

― なんだか遺作っぽい感じが出てきてしまいますが(笑)

タカタいやいや、そんなことないんですけど(笑)。でも、ちょっとそれくらいの気持ちというか、ホントにそうやって人生を生きられたらいいなって思ってて。全然まだ途中なんですけど、最後に「ロマンチックだったな」って言えたらいいなって。

藤田なるほどね~、知らなかったわぁ。そうか~。

(一同笑)

タカタあと、ウェス・アンダーソンの『ザ・ライフ・アクアティック』って映画があって。なんか、すごい響きがいいなって思って。日本で、ウェス・アンダーソンのああいう世界感を出せる人たちって誰なんだろうなー? って思ってたら、KIRINJIがもうやってた(笑)

千ヶ崎あぁ~、あのジャケットね。
(※注:KIRINJI『11』のジャケットアートワークが同監督の『ムーンライズ・キングダム』風)

タカタまあ「そしたら、俺たちもタイトルくらいは」って。

― PLECTRUMのジャケットもイラストや抽象的なものが多かったですが、今回はお二方の写真がドン! とフィーチャーされています。

藤田そうですね、説得しました(笑)

タカタアッキーに説得されて……。

藤田撮っていただいた写真(カメラマン:後藤壮太郎)がすごく良かったんですよね、だから使いたいなと思って。その写真の元もニューロマ風とか、マイブラ(My Bloody Valentine)のアー写とか、そういう所だったりしてて……。

タカタそういう匂いが出たらいいなって、80年代後半から90年代の。ポジパンじゃないけど、そういう匂い。

藤田ロマンチック感、うん。

タカタで、91年に出たアルバムって割とピンク色の名盤が多いというか。『ラブレス』なり『バンドワゴネスク』なり。今回はピンクっていうのをテーマに、ちょっとニューロマンティックでバック・トゥ・90'sで……みたいな。そしたら最初に浮かんだのが、リマール(Kajagoogooの元ヴォーカリスト、Limahl)の顔がバーン! て出てるやつ(笑)

藤田そうそう「顔バーン! みたいなのって結構あるよね」って。

― PLECTRUMのサウンドには、洋楽リスナーが共感できる瞬間がたくさんあるという印象です。千ヶ崎さんはギターポップ畑の人間ではないとおっしゃっていましたが、今回PLECTRUMの2人が持っている90'sフレーバーを意識しましたか?

千ヶ崎そんなに「90年代っぽく弾こう」とか「ギターポップみたいなベース弾かなきゃ」とか考えてはいないですけどね。

藤田でもやっぱり世代が近いので、自然とそうなる感じはありますね。逆に10歳くらい下の人たちが同じようなことをやってもノリが違うけど、そこは世代感あるなーって思いました。例えばドラムにしても「これはあまり刻まないでほしい」って言ったときのノリの感じとか。

僕も、そういう意味では考えてないです。90年代の音楽の良さっていうのは“混じってる”っていうことなのかなと。意図せずやってても科学変化が起こるのが面白いなって。あと僕の個人的なことで、ビートの取り方の問題なんですけど。すごいザックリ言うとPLECTRUMの音楽って、やっぱり洋楽的なんですよ。勝手な解釈なんですけど、ちょっとシャッフルしてるっていうか、跳ねてるっていうか……。

藤田でもね、BANK$で演ってたときのもっくんにいつか叩いてほしいって思ったのは、その感覚なのかもしれない。いわゆる跳ねた8(ビート)じゃないけど、なんか跳ねちゃってるような。あれが絶対に合うだろうなと思ったし、気持ちよくて。もっくんが参加してくれたおかげで、(アルバムを)作ろうっていうのが明確になった気がします。

― 今作を聴かせていただいて、洋楽リスナーなのでUSっぽいのかUKっぽいのかっていうことを考えてしまったんですが、「これはカナダじゃないか?」と思ったんです。スローン(sloan)っぽさというか。

藤田ああ、大好きです。

タカタでも、まさにそうなんですよ。カナダ感っていうのも俺らの中でコッソリあるんですけど、やっぱカナダのバンドが一番面白いんじゃないか? っていう。

千ヶ崎それ、俺もちょっと前から思ってる(笑)。いや、昔からカナダのアーティストって良いんですよ、実は。アメリカのロックだと思って聴いてたのが、実はカナダだったっていうのが山のようにいて。

The Bandもカナダ人ですよね。

千ヶ崎そうそう、ジョニ・ミッチェルとか。

タカタニール・ヤングもそうだし。

― Rushとか。

千ヶ崎あ、そうだね(笑)。最近だとArcade Fire(アーケイド・ファイア)も。

タカタそういうカナダ感というか……。そう、俺たちカナダなんだよ!

(一同笑)

タカタチガちゃんが「90年代ぽさはあんまり考えてない」って言ってたけど、そういう“ミックス感”っていうのがカナダっぽさだったりするのかな。

千ヶ崎まあ、南部感はないよね(笑)。もっと上のほうだね。でも、2人ともソウル・ミュージックとかも好きじゃないですか。だから、そういう作りの曲とかがたまに来たりするんですよ。でもPLECTRUMで演るとね、なぜかあまりそういう風にならない。もちろん良い意味でなんだけど。PLECTRUMらしくなるというか、そういうのが好きな“別の土地の人”っていうニュアンスに落ち着くんですよ。そこが面白いなっていうか、“本物にしちゃおう”っていう感じじゃないっていうかね。ジャズっぽい進行だったり、ソウルっぽいグルーヴだったりにしようとするものはたまにあるんですけど、なんか違う土地のサウンドになるんですよね。それが面白いですよ。でも昔からそうじゃないですか、イギリスに渡ったブルースが面白かったりとか、なんかそういう感じがしますね。

藤田UKほどスタイリッシュにはなれないし、USほど巧くもないっていう(笑)

(一同笑)

でも、どっちの良さも知ってて、どっちの料理の美味しさも知ってるから。両方の美味しさを凝縮したいっていうか、僕もそれはすごく思います。

― 最近の若いバンドを聴いていると、そういう振れ幅があんまりないというか。どれを聴いても現行の何かのバンドっぽさはあるんですが。

藤田うん、フォーマットはありますね、なんか。すごく大変だなあとは思う。あと、今回のアルバムに振れ幅があるのは、13年間リリースが空いた時期の良い曲が集まってるから。作ってる時期がバラバラっていうのは、すごいある。

タカタその時その時で気持ちも変わっちゃうし。それこそ流行りも、Arcade Fireが好きだった時期もあるし、ストロークス(The Strokes)みたいなのが好きだったりとか。だから13年の色んなものが……。

藤田オムニバスみたいな感じがあって。だからタイトルもしっくりきたというか、“ライフ”って感じはすごいするよなーと思って。まあロマンチックかどうかは分からないですけど(笑)

一曲一曲のオムニバス感もそうですけど、一曲の中にある物語の深さとかもすごく面白くて。このアルバムを聴いたときに「あ~、詰め込んだな、この人たち!」みたいな思いが(笑)

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「ピュアだけどシンプルに歌詞を書く技術がすごい」(千ヶ崎)
「当時は“寒っ!”と思ってたけど、今はすごくカッコいい(笑)」(藤田)

タカタもっくんが色々と言ってくれたけど……割とね、アッキーに対する“ラブソング的なもの”が多いなあと思って(笑)

藤田いや色々と当てはまりますよ。っていうか、俺はどちらかといえば、それをネガティブに捉えてるから、身が引き締まる思いがする(笑)。でも、そういう印象って多分、聴いている人もそういう気持ちになれてるってことじゃないですか。自分のこと歌ってるのか? って。だから、そこまで考えさせる歌詞の力は、やっぱりすごいなって思って。

歌詞、すごいっすよ(笑)。ある曲を聞いた時に「あ、この曲は13年間の中で結構前の方に作ったんだろうな」と思った曲があって、「タイさん、これ結構前の曲ですよね?」って聞いたら、「いや、最新の曲!」って。

(一同笑)

それは俺「あ~……スゲーな!」って思いました。そういうピュアな気持ちをずっと持ってる感じ。

千ヶ崎ピュアだけど、でもシンプルに歌詞を書く技術がすごいと思う。

藤田俺もそう思う。でもデビューした頃とかは、ハタチの時に考えてたようなことを25歳くらいの人が歌ってて、ライターにも「本当に思ってるの?」とかってツッコまれるわけですよ。そこで「そう思ってる」くらいのことを言っちゃうもんだから、「こいつ寒っ!」みたいに思ってたんだけど。

千ヶ崎でも45歳を過ぎたら……。

藤田そう。あのね、すごいカッコいいと思う。

(一同笑)

藤田やっと追いついてきたっていうかね、それを貫くのってすごいなと思うし。あと、ちょっと真面目な話をすると、一貫して思うのは、この人の歌詞って意外と“死”がテーマになってるところがあるな、とは思うんですよ、“終わり”とか。なんか、どの曲にも入れてくるんだなって感じはあるんですよ、こんな可愛い感じのイメージで。さっきも言ってたじゃない、辞世の句だっけ? そんな感覚がずっとあるんだな~と。

タカタでも毎回毎回、それは思いながらアルバムを作ってる。これができたらいいやって、毎回思ってるっていうか。だから、もしかして(この13年間は)そう思えなかった時期だったのかもしれない。今は終われないというか。

藤田そっかあ。

― 13年って、ひとつのジャンルが盛り上がって、またブームが終わるくらいの年月ですよね。

タカタまさかマイブラが新譜を出すなんてねえ? RIDEの新譜が出るとか思わないし(笑)

千ヶ崎だって13年前のヒット曲とか聴かされたら、もう懐メロですよ(笑)

― この13年間、どんな音楽を聴いてましたか? 『ライフ・ロマンティック』に影響が出ているかもしれない作品があれば教えてください。

タカタ70~80年代の映画……例えばATG(日本アート・シアター・ギルド)とかアメリカン・ニューシネマとか、その辺のサントラをすごい聴き漁ったりしてて。(エンニオ・)モリコーネとか、すごいな~って。音楽を聴いただけでその場面が浮かぶというか。そういう感じは、ちょっと意識してたかもしれない。映画のサントラ風にしたいというか、それこそ“人生のサウンドトラック”的なイメージだったかもしれないですね。

藤田僕は徐々にギタリストとしての仕事が増えてきた時期でもあるし、実践的なものっていったらいいんですかね、そういう音楽を聴かなきゃいけないのかなって思ってた。あと、一緒に演る人の音楽とか、そういうものをインプットしていた時期かもしれない。でも40代に入ってから逆に、今作に至るような90年代のものを、懐メロに聴こえるのかな? って思ってたけど、いま聴いたらけっこうカッコイイじゃんって思うことがたくさんあって。そこに戻りはじめた感じはありますね。最近は割と、20代の人たちの作る曲がすごく気になるなーと思うし、聴いたりしています。

俺は確実に音楽を聴く時間が減ってますね。新しいものよりも、昔のものを掘るみたいなことが多くなってきて。だから最近の流行りとか、あんまり知らんかも。どっちかっていうと「エバーグリーンな音楽の魔法ってなんやろ?」みたいなことをリズムから考える、っていう作業が多かったような気が。

タカタそういえば確かに、もっくんスタジオに入るたびに叩き方が変わったりとかしてた(笑)。色々すごい研究してるというか、試行錯誤が。「叩き方、変わった?」みたいな。

藤田確かに、ギタリストとかは機械に頼れるからね。新しいエフェクター買ってさ、楽しそうだな~と思うけど(笑)。ドラムはなかなか点数を増やすわけにもいかないし、体の動かし方とか考えなきゃいけないもんね。

でも結局、そんなに変わってないんですよ(笑)。ただエモいものは入れたいというか。

― 千ヶ崎さんはどうですか?

千ヶ崎僕、聴いてきた音楽が時期によってだいぶ変わってきてるんですよ。最近は“ベテランの人の新譜”が割と好きで聴いてる。

一同あ~!

千ヶ崎ポール・サイモンの新譜も素晴らしかったし、一番最近だとアート・リンゼイの新譜もすごく刺激的でしたね、そうゆう嗜好性。でも、なるべく流行りとかは気にせずに、売れてるものとかも関係なく、面白い音楽を探すっていうふうにしてますね。

タカタ僕らの名付け親でもあるティーンエイジ・ファンクラブも新譜を出して。そのライブも行ったんですけど、やっぱり新譜が一番良いというか、そのメンバーで作ってるから新鮮だし、しかもカッコいい。もう「こんなライブがカッコイイのか!?」って、いまさら思っちゃって。だから今回のツアーは、このメンバーで作った曲をこのメンバーで演るから、すごい楽しみというか。今までライブで演っても昔のドラマーの曲だったり、それこそきっちょんの曲だったりっていうイメージもあったと思うんですけど、今回はまっさらな。

千ヶ崎まあ一番“当たり前のこと”なんだけどね。

藤田その当たり前のことをいかにやってこなかったかっていう。

(一同笑)

千ヶ崎いやー、当たり前のことをやるのが一番大変だよ。だからベテランは最高。おじいさんの新譜最高ですよ!(笑)

藤田ストーンズとか歪み倒してるもんね(笑)。音、カッコいいー! と思って。

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「僕らが“ただいま”って言ったら“おかえり”って返してほしい」(タカタ)
「TFCの歴史の変遷みたいなものが、俺らにもできたのかなって」(藤田)

― 近年は多くのバンドが再結成していますが、PLECTRUMに関しては“制作の再開”になりますね。

タカタそうですね、だから1stアルバム的な感じもするよね。

― 今作の中で、一番思い入れのある曲は?

藤田&タカタ&森ああ~……う~ん……。

千ヶ崎俺から言おうか? 

(一同笑)

千ヶ崎「Suite Home」(M4)かなあ。ある意味、PLECTRUMっぽくないと思った曲だったんですよ。前にも一回録ってるんだけど、ブルース色があるんだけど、裏を返せばブルースっぽいことをPLECTRUMのサウンド、アッキーのギターで、っていうのがまた“他所の土地感”というか、それこそがPLECTRUMなのかもしれないし。そう言う意味でも、今までのPLECTRUMにはなかったテイストの曲で、面白いかなーとは思いましたね。

タカタやっぱりギターソロが入ったところで俺はグッときた。

藤田ほんと? でもタイちゃんの(ギター)も重なってるよ。

タカタあ、そうスか……(笑)

千ヶ崎ああいうのってホンモノっぽく、本場のアーシーなブルースっぽくやろうとする、まあ一つの価値観はあるわけじゃん。でもPLECTRUMは、そういうものとはまた違うといか、そこが面白いですよ。

藤田俺は「Hums」(M8)かなあ。作品の中で多分、一番新しい曲じゃない? 俺としては今までで特に何もやってない方なんだけど、でもそれが良いっていうのは「ごめん、やりすぎてたのかな?」って思っちゃったりとか(笑)。まあでも、その感じにちょっと未来が見えるというか。

タカタあの曲が最後に決まったよね。これを入れたことでアルバムの10曲が「あ、決まった!」っていう。

藤田最初にデモをもらった時は、完全にWEEZERの1st~2ndみたいな曲だったんですよね。それが、ちょっと肩の力を抜いたアレンジに落とし込んだのが逆に新鮮で、すごく良かった。TFCの歴史の変遷みたいなものが、俺らにもできたのかなあって思って。

タカタ俺たち見事にストロークしかしてない。これがさっき、もっくんが言ってた「昔の曲でしょ?」ってやつ。

「えー!?」みたいな(笑)。「これが最新か~」って。

千ヶ崎昔の方が色々やってるよね。なんか覚えにくい構成だな~って(笑)。

― そんな作詞作曲をしているタカタさん自身はどうですか?

タカタやっぱり1曲目であり、リード曲でもある「Tears For Beers」。これも曲の構成とか何回か変遷を経てきてるんですが。でも、このバンド4人になった時に、もっくんのドラムが「ズンズンダンッ」って鳴ってほしい! っていうのが頭の中にフッと浮かんで、一気に説得力が増した感じがしたというか、アッキーに対しても。「そのアレンジだったら俺やりたい」って言ってくれて、程よく力が増した気がしたというか。

藤田そうそう、もっとキラキラした優しい感じだったんだよね。

タカタチガちゃんも「あの曲が好き」って。

藤田おかげでね、もっくんがレコーディングのときに「これ何回も叩けません!」って(笑)。しんどいパターンだから。

でも、やっぱりあのパターンじゃないとダメですね、あの曲は。

千ヶ崎同じことを繰り返す高揚感は大事だよね。

― では、森さんのお気に入りの曲は?

ライブでも演った「Stand By Me」はバンド感がガシッと出せた感じがして、好きですね。

藤田あれは、譜面で書いたらどこまでいくんだ? っていう展開の多さだしね。

普通あり得ない展開なんだけど、自然に響く感じが素敵というか。でも僕、全部好きですね。

― 最後の曲「No Man Break」(M10)はどうですか?

タカタ(TFCの)ノーマン・ブレイクがPLECTRUMっていう名前をつけてくれたんですが、ようやくそのお返しができたというか。2013年、ちょうど4年前に本人と一緒に、しかもTFCの超名曲「The Concept」を一緒に演ることができて、もう夢が叶ったというか……。

藤田「あ、この人たぶん夢叶っちゃった」と思った(笑)。「もう終わるかな?」と思って、後で感想を聞いたら「俺がセンターじゃない」的なこと言ってたよね?

タカタそう、アッキーはちゃんとレイモンド(・マッギンリー)役をやってたんですよ、ギターで。でも俺はTFCをもじった“天王寺ファンクラブ”っていうカバーバンドをやってて(笑)、そこではノーマン役だから、本人がいたら俺は何をしたらいいんだ? って。だからその時は「なにアッキーの隣で歌ってんの?」みたいな、ちょっと嫉妬というか……。

藤田でも、そんなノーマンに捧げます……って、ムリヤリ軌道修正して(笑)

タカタあと、アルバムを13年間も待たせた皆さんにも、僕らが「ただいま」って言ったら「おかえり」って返してほしいなっていう気持ちも込めて、一番最後の曲にしたというか。

― では、さらなる新作にも期待しつつ、6月からはリリースツアーも始まるということで。

タカタきっと、このバンドで演ってる“一番いい曲”は今作の曲だと思うので、是非よろしくお願いします!

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